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WIFI課金事例から学ぶインバウンドムスリム対応

WIFI。ご存知の通り、ある場所でインターネットに
接続するために必要な環境なのですが、

先日、以下の記事を発見しました。(まあ知らないでインターネット接続料金を課金されたという話です)
http://www.hotelchatter.com/story/2014/5/2/12208/65344/hotels/
Beware_of_the_WiFi_Charge_for_Extra_Devices_%28Even_at_a_Hotel_With_Free_WiFi%29

世界の有名なホテルブランドや個人ホテルでも
無料のWIFIは絶対のものではないみたいです。

つまり、ホテルとしてお客様をおもてなし、ブランドイメージ
にずれない、またはイメージ以上の体験を提供することにおいて
wifiはKSFには含まれていないという判断なのでしょうか?

絶対かそうでないかで考えるとそうではないという結論という
ことで、筆者も同様の考えです。

しかし、今回の課金事例の問題点は、
「WIFIの課金システム情報提供の不備」にあります。

某有名シェフのイタリアンレストランの「お水課金騒動」と似てますが(笑)、

情報の提供、顧客への情報提供は、オフライン、オンライン上での顧客との
タッチポイントで分かりやすく提供しなければなりません。

ある条件により課金が始まるというリスクを可視化してあげることは
今回のケースでもそうですが、実はムスリムへのおもてなしのマインド
としても非常に参考になります。

今、ムスリム(イスラム観光者)の誘致に向けて、イスラム5柱の中の
「食」や「礼拝」の整備を進めています。

しかし、実際に彼らを誘致できたとして、その他状況はどうなのでしょうか?

お風呂が混浴だった。近くのハラール対応レストランのインフォメーションが
無い。実際にはお酒も置いてあった。とかあると思います。

筆者は100%、イスラム教徒としての価値観や習慣にフィットする環境を
整備することは難しいと考え、どこか対応できないところがあって当然だと
思います。

しかし、ここで重要なことは、課金ケースと同様に、対応できていない不整備
なポイントを、イスラム消費者(ムスリム)との観光サービス(航空券、ホテル
/旅館予約、情報収集など)購買プロセスにおける接点においてそのようなリスク
を可視化してあげることが重要です。

こうすることで、予約してくれない、来てくれないと思われる方もいますが、
そうなるとは絶対に言い切れません。

というのは、彼らは「Transparency=透明性」「Modesty=つつましさ・謙虚さ」
なきものに共感は覚えにくいと言われています。(実際彼らの価値観のベース
となっている” Shariah “が説くことはまだありますが今回はここまでです)

リスクを明示してあげることは=透明性のあるブランドコミュニケーションとなり。
対応しきれていない部分に関しては謙虚に認める、これは後者のイメージを与える
ブランドコミュニケーションへとなります。

少し、話が長くなりました。

今回は、おもてなし環境の1つ「WIFI」から、イスラム消費者(ムスリム)との
コミュニケーションにまで話を発展させ、困惑している方もいらっしゃるのでは
と思います。

重要な事は、やれるところまで対応する。そして対応できていない部分(イスラム
教徒としてのリスク)は全ての接点において可視化してあげることです。

ムスリムへのブランディングコミュニケーションは、イスラム教徒そして
イスラム消費者(ムスリム)のダブルブランディングが必要です。

詳しくはまた、次の機会に。

お時間ありがとうございました。

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