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近未来におけるマクロトレンドの農業への影響の考察②

「マッキンゼーが予測する未来 -近未来のビジネスは、4つの力に支配されている」リチャード・ドッブス  (著) より4つの視点で農業に当てはめて考察してみましょう。

 

②デジタル技術の進歩

驚異的な進化を遂げるデジタル技術は企業運営の各分野における限界コストを限りなくゼロに近づける。農産物の生育情報のビックデータに活用による管理技術は着実に進行しており、生産工程管理に関する発注管理、作業管理、危機対応、生育管理等の最適化が自動化されていく。また消費者ニーズのビックデータ活用による需要予測、トレンド分析により、適切な生産作物の策定や販売価格の設定が行われる。(本文概略)

 

またAIやクラウドシステムの活用により現在資源採掘現場やアメリカの大規模農業では当たり前となりつつある作業機械の自動運転化、遠隔操作、植物工場による自動生産システムなどにより農業の産業革命が目の前に迫っている。近未来の農家は自宅でPCの画面を通して生産活動を行うだろう。

農業法人、生産団体はどのようにしてこれらのデジタル技術と向き合って行くべきか?

 

自分たちがそれを活用するか、活用できるシステムを自分たちで開発し新たな事業とするか?

 

「農業法人がシステム開発会社買収」なんて記事も将来的に出てくるかもしれません。まだしばらく時間はかかりそうですが、農業生産団体、企業の競争優位性が自社の情報資産の有効活用にあるような時代が目の前に迫っています。ユニクロの柳井社長の言葉を借りれば、農業法人も農業に関わる生産履歴、天候と育成データとの関連性、経営指標、CRM情報などが有機的に結合し新たな付加価値を生み出すような農業の未来があるのかもしれません。

参考図書

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