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GCCを狙え。インバウンド観光市場拡大へ。

まずGCCとは、1981年5月に設立された、アラビア半島の産油国からなる地域協力機構で、現在は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、オマーン、カタールの6カ国で構成されています。

ムスリムのインバウンド市場の魅力として、よくよく目にするのが、東南アジアからの訪日観光客数の増加があり、

その中でも、ムスリム人口が多いインドネシアやマレーシアの伸びが顕著であることが話にでてきます。

確かに、それらの国からの観光客の増加はムスリム観光客の増加を期待させるものなのですが、(特にインドネシア)

*インドネシアのムスリムによる観光支出=72億ドル(参照トムソンロイターレポート)

それらの国だけでなく、このムスリム観光市場の魅力を語ることにおいて、忘れてはいけないのが、

GCCに加盟する国々であろうかと思います。

何故なら、インドネシアを始めとしたムスリム国家における観光支出額のランキングを見ると
GCCから、イラン(182億ドル)、続いてサウジアラビア(171億ドル)、アラブ首長国連邦(101億ドル)、クゥエート(74億ドル)そしてインドネシアをはさんで、カタール(57億ドル)と、6ヶ国中5ヶ国が観光支出額トップ6に入っているのです!!
今後、世界の平均成長率を上回る成長が見込まれるムスリムによる観光消費。
その30%以上は、このGCC加盟国から創出されると予測されています。

また、そのような支出額(消費力)の大きさも魅力なのですが、それらの国、特にサウジアラビアなどは、保守的なムスリムが多く、イスラーム法の遵守、その意識は大変高く、当然要求するハラール対応基準も高くなるわけです。

しかし、そのような国々の厳しいムスリムを基準にハラール対応を進めていくことは、その他の国々に住むムスリムの要求基準を満たすことにもつながります!

まあ、ハラール対応を、厳格な国のムスリムを基準とするか、そうでないかは別として、GCCに加盟する国々へのジャパン観光PRももっと積極化していくことが観光市場を盛り上げ、その他周辺産業を盛り上げることにつながると思っています。

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