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ホテル業界のインバウンドオンライン戦略ーインドの高級ホテルブランドより

皆さん。こんにちわ。

今回は、ホテル業界でもその重要性が強くなるオンラインマーケティング戦略を、インドの高級ホテルブランド「Tree of Life Resort & Spa」よりいい取り組みが紹介されていたので、紹介します。

始めに、インドのラグジュアリーとラベル市場は、現在年率20〜25%で成長する有望なマーケットと位置づけられています。
その躍進の一躍を担っているTree of Life Resort & Spa(インドのラグジュアリーホテルブランド)です。
では彼らがどのようにインバウンドで世界の観光客の需要を取り込んでいるのか?
その成長の秘密が、同ホテルブランドのオンライン戦略にありそうなので紹介します。

キーワードは、「統合チャネルマネジメント」による「戦略的」「効率的」なブランド・販売チャネルマネジメントと「ユーザー購買体験」の向上。

統合チャネルマネジメントとは、あるホテルブランドAが、複数のオンライン販売チャネル(自社WEBやオンライントラベルエージェンシーなど)を活用して自社のルームを販売しているとき、多くの場合、統合的にチャネルの管理が出来ていないケースがあります。

これは、管理負担、コストを上昇させる要因でもあり、最適なマーケティングバジェットのアロケーションが出来ず、ROIが下がるといったことにつながる可能性があります。何故なら、どのチャネルが自社にとって望ましい潜在消費者グループにリーチでき、どのチャネルからの売上が大きいのか、効率がいいのかが把握できないからです。

加えて、この統合型チャネルマネジメントでは、各チャネルで蓄積される実際の利用者の「レビュー」を管理し、自社ホテルのブランドマネジメントに活用できるところが大きなポイントです。

何故なら、消費者が観光サービス(ホテルなど)を購入するとき、「レビュー」を参考にする消費者が多く、購買コンバージェント率に大きな影響を与えることも認められています。考えてもみてください、観光サービスの殆どは、実際に触れたり、匂いをかいだり、耳で聞いたりといった五感でサービスを購入する前に体験できないことが起因しています。

自社についての、評判を管理し、時にコメントをする、評判が悪いところに関して、改善を行い自社WEBで発表したり、SNSで発表したりすることで、ブランドを守り、自社のブランディングと消費者が持つパーセプションギャップを改善することは、

オンラインで観光サービスを購入し、ある特定のサービスに関する情報が自由に手に入るこの時代においてとても重要です。

そして、上記の管理に加え、同ホテルブランドでは、「ユーザーの観光サービス購買体験の向上」を実現しています。

これは、分かりやすくナビゲートされ、予約したけど実はそのルームはもう無かったみたいな(後者はよく航空券をオンラインで購入するときに、発生します。)ことを防ぐシステムを構築することを指します。

全ての販売チャネルで発生する購買とルームの在庫管理システムをリアルタイムで連携することで、現状のリアルな空き状況を把握でき、予約したけど実はもうなかったみたいな自体を防ぐとができるわけです。

自社の観光サービスを提供する様々なオンラインチャネルを統合的に管理し、効率性と戦略性を実現する。

インバウンドで外国人観光客を本気で取り込みたいのであれば、オンラインというチャネルは必要不可欠であり、海外の観光地(デスティネーション)と競争する上で、オンラインの戦略的活用はもはやまったなしです。

このブログが、何かのお役に立てば光栄です。

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