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ムスリムマーケット:GCCでのブランディングクリエイティブのポイント

こんにちわ。

アラブ、イスラム諸国、イスラム消費者(ムスリム)に対するマーケティングをコンサルティングしている竹村です。

今日は、イスラムマーケットにおける、企業、事業、商品、サービスの成功に大切なブランディングクリエイティブのローカライズ戦略の特徴より、気になったものを1つご紹介します。

取り上げるのは、日本発、日本でも有名な「ふじやま」です。

ここの、ブランドクリエイティブは何が特徴的かっていうと
うまく、異なるカルチャーをミックスしているところとカラー選択でしょうか。

アラビアマーケット、GCCでのブランドクリエイティブの歳に検討すべきことは、

①言語のローカライゼーション(アラビア語デザインの開発)
②現地カラー嗜好の分析と開発
③宗教的規制の把握

などが挙げられます。

FUJIYAMAのケースでは、言語のローカライゼーションにおいて、3つの言語をうまくミックスしています。

アラビア語×英語+日本です。アラビア語や英語の使用は理解に難しくないわけで、ここでポイントなのは、うまく日本発のブランドであることをイメージさせているところでしょうか。

GCCなどでも、日本の食の認知や価値は広がっています。FUJIYAMAとしては、日本発のブランドであることを絶対的に想起させたいところでしょう。

また、大変いいケーススタディとして、カラー戦略が挙げられるのではないでしょうか。

日本のイメージカラーを「赤」「白」のみを使うことで、より一層日本のブランドであるというイメージを植え付けることができるわけです。

そして重要なのが、この「赤」「白」は、「緑」「黒」と同様にイスラムのシンボルカラーとして認知、神聖視(言い過ぎかな)されているカラーなわけで、

日本ブランドであること同時に、ムスリム向けブランディングで重要な「イスラム教への敬意」、イスラムのため、イスラムの消費者(ムスリム)への尊敬の念、敬意の念を表し、彼らのためのブランドであることをメッセージとして飛ばしていることがキーポイントです。

次に、宗教的規制ですが、イスラムが偶像崇拝を禁じていることは、ご存知の方も多いでしょうが、神を連想させるクリエイティブが禁じられています。よって、過去のケースでは、羽のついたブランドロゴが問題になったこともあります。

などなど、基本的な海外進出先でのブランドクリエテイティブのローカライゼーションに加え、宗教的側面がアラビア諸国、ムスリム人口比率が高い市場では重要になってくるわけです。

当然、ロゴ以外でも、宗教、ムスリムの価値観をベースとしたブランドコミュニケーションにおけるチェックポイントは存在します。

宗教を理解し、価値観を理解し、適切で効果的なブランドコミュニケーションを展開することが大切です。

ムスリムへブランドコミュニケーションでお悩みがありましたら、お気軽にご相談くださいませ。

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